クビアカの桜被害の初動対応総括

クビアカの桜被害の初動対応総括

このページは、深作川沿い・遊水地脇・公園脇・綾瀬川沿いで確認されたクビアカツヤカミキリの桜被害について、行政による本格的な対応が行われるまでの間に、地域住民が行った対応の経過をまとめた記録です。

クビアカツヤカミキリとは?その桜被害の初発見

クビアカツヤカミキリ(以下「クビアカ」という)は、桜などの木の内部を食害し、枯死や倒木のおそれを生じさせる特定外来生物です。2025年6月に深作川沿いの桜で被害が確認されました。
2025年6月26日に深作川沿いの桜で住民がクビアカ被害を初発見:木くず状の堆積物を確認、成虫1頭を捕殺し、さいたま市へ通報。翌日にさいたま市環境局職員が木くず状の堆積物を確認、成虫1頭を捕殺。

クビアカ被害の防除活動について(客観的記録

本ページでは、春岡地区自治会連合会(同連合会のもとで活動する深作多目的遊水地協議会)における、住民によるクビアカ被害の防除活動の実施状況を、客観的記録として掲載します。
<掲載内容>
・参加人数(延べ人数
・防除実施の記録(薬剤注入等)
・被害木の本数および位置
・被害木の写真
・被害木の分布図(航空写真/Googleマップ)
・現地状況(写真・動画/YouTube)
※薬剤はさいたま市から無償提供を受けたものである。
※本記録は、事実関係を後日確認可能な形で整理・共有することを目的としたものであり、特定の判断や結論を示すものではありません。

深作川沿い・遊水地脇・公園脇の桜並木の概要:
おおむね200〜300本(覚書対象:延べ約1.5km、うち河川敷約900m)(覚書対象外:延べ約400m)

<クビアカ被害の対応状況>
下の写真をクリックすると拡大します。

【深作川沿い:被害木(F1〜F9)の防除対応(木くず状の堆積物を確認・除去、薬剤注入)
※被害木番号のうち、Fxは深作川沿いの被害木を示す整理番号である。
★★防除の流れ★★@被害の初期サインは、樹木の外観に見られる木くず状の堆積物の発見である。これは、クビアカの幼虫が1本の樹木内部に複数個体侵入し、複数年にわたり”食べ放題”状態で食害を続けた結果として排出される糞および木くずであり、樹木内部で被害が進行していることを示す明確な兆候である。
A確認された木くず状の堆積物は、ブラシ等を用いて丁寧に除去する。B堆積物が確認された部位に薬剤注入を実施し、幼虫の防除を行う。
※9本の被害木については、以下の日程で連合会(延べ32名)にて、木くず状の堆積物確認・除去し、薬剤注入(延べ14回)を実施。・2025年7月17日(初回注入)・8月7日(初回注入)・9月15日(初回注入・再注入)・10月9日(再注入)・11月3日(再発が確認された樹木への再注入〜当該樹木:F7は4回目、クビアカの 幼虫が樹体内部に長期間生存する特性から、結果として4回目の薬剤注入を要したものである。)
※7月17日に連合会が成虫1匹捕殺
<クビアカ被害の数値整理から見える防除上の示唆>
@被害率=9被害木÷200または300=約3.0〜4.5%
A再発率=3÷9=約33% (被害木9本で3本が再注入、うち2本が2回目の注入、1本(F7)が4回目の注入)
B再注入負荷指数=薬剤注入延べ回数÷被害木本数=14÷9=1.6
  被害木1本あたり、約2回弱の注入が必要  単回処理(1回切り)で終わらない害虫

綾瀬川沿いの桜並木の概要:
おおむね200本(延べ約1Km)

<クビアカ被害の対応状況>
下の写真をクリックすると拡大します。

【綾瀬川沿い:被害木(A1〜A5)の防除対応(木くず状の堆積物を確認・除去、薬剤注入)】
※被害木番号のうち、Axは綾瀬川沿いの被害木を示す整理番号である。
※5本の被害木については、2025年11月3日に連合会(10名)にて、木くず状の堆積物確認・除去し、薬剤注入を5回実施。
<クビアカ被害の数値整理について>
@被害率=5被害木÷200=約2.5%
※綾瀬川沿いの被害木については、被害確認時点が1回のみのため、薬剤注入回数が深作川沿いと異なる。
<深作川沿い・綾瀬川沿いは一体で防除する必要があります>
深作川沿いと綾瀬川沿いは距離が近く、周辺は水田が広がっているため、クビアカの成虫が飛びやすい環境です。そのため、どちらか一方だけを防除しても、もう一方から再侵入するおそれがあります。

被害木写真

下記の被害木一覧の写真をクリックすると各被害木の拡大写真が表示されます。
<深作川沿い・遊水地脇・公園脇の被害木一覧(撮影日:2025年12月15日)>

fukasakuhigai

<綾瀬川沿いの被害木一覧(撮影日:2025年12月19日)>

ayasehigai

【パソコンで見る】クビアカ被害木分布図(Google Earth Pro)

@パソコンにGoogle Earth Pro(無料)のインストールが前提
A以下のリンクをクリックすると KMZ ファイルがダウンロードされます。ダウンロード後、ファイルをダブルクリックするとGoogle Earth Proが起動します。
BGoogle Earth Proが起動して、左の場所の下⇒お気に入りの下⇒★★自動フォーカス★★をダブルクリックすると被害木分布図がフォーカスされます。

深作川沿い・綾瀬川沿いの桜並木|クビアカ被害位置図(Google Earth Pro上):パソコン用

【スマホで見る】】クビアカ被害木分布図(Googleマップ)
スマホで被害木へのナビが出来ます。

スマホで被害木の位置情報を見るための前提
@Andriod/iphoneの本体の位置情報をオンへ
Aスマホブラウザー(chrome/Safari)の位置情報をオンへ
スマートフォンでこのページを閲覧して、以下のリンクをクリックして下さい。
クビアカ被害位置図(Googleマップ上):スマホ用

写真で見る防除の流れ:木くず状の堆積物を確認⇒堆積物を除去⇒薬剤注入

クビアカの桜被害の初動対応総括

クビアカの桜被害の初動対応総括

クビアカの桜被害の初動対応総括

防除活動時の写真集(抜粋のみ)

防除活動時の写真集

防除活動時のyoutube動画(2025年7月7日)

初動対応の補足(侵入はいつ?冬季の薬剤注入は?専門用語と住民向け表現の違い)

1.幼虫期間が2〜3年と長く、被害は後期に顕在化するため、2025年の発見は侵入年を示すものではなく、侵入は2025年以前である可能性が高い。また、複数箇所(深作川沿い・公園・綾瀬川沿い)・複数本で、一定程度進行した被害は、単年侵入ではない
2.冬季における薬剤注入については、幼虫活動や樹液流動の低下が指摘されていることから、実施時期としては適さないと整理する。
3.専門用語と住民向け表現の違いについて〜埼玉県では、クビアカツヤカミキリ防除の発見調査等において、被害の指標として「成虫や幼虫が排出するフラス(フンと木くずが混ざったもの)」 という専門用語を用いています。一方、本ページでは、専門知識を前提としない住民の目線に配慮し、樹木の外観から確認できる「木くず状の堆積物」 という表現を用いています。これは、現地で確認できる状態を直感的に伝えることを目的としたものであり、行政が用いる「フラス」と同じ現象を指しています。

結び

1.行政対応が本格化するまでの間、被害拡大防止の観点から、地域として最低限の初動対応を行ってきた、という整理である。
2.河川・遊水地・公園が連続する環境におけるクビアカ被害について、木くず状の堆積物確認・除去、薬剤注入・再注入といった初動対応の経過を記録したものである。

 

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